京都2日目
雨、雨の嵐山や小倉山もいいだろうと思いながら朝食をとる。その後宿の車で天竜寺まで送っていただく。車のなかで「野宮神社から大河内山荘までの竹林は是非歩いてください」と教えられたので、まずは野宮神社へ。
竹林の中の小さな神社。ここは源氏物語にも登場する。皇太子や皇族の参拝の碑もある。なんでも縁結びの神社として有名らしく女子高生らしき少女達が盛り上がっている。
では大河内山荘へと思ったら、人力車の兄ちゃんに声をかけられる。丁重に断るも、観光スポットを教えるから話だけでも聞いてくれ、と言われ説明を受ける。なんでも、祇王寺は苔の庭が有名なので是非行ってみてくれとのこと。
神社脇の道を行くと、そこは竹のトンネル。雨に濡れる笹や時折鳴く鶯、風の音と静寂そのもの。観光客はほとんどおらず、この景色を独り占め。なぜか頭の中はマイフェイバリットシングが流れる。
大河内山荘の前を通り、御髪(みかみ)神社へ。ここは日本で唯一の髪の毛の神社。近い将来のために参拝。雨に霞む小倉山や小倉池をしばし眺める。
鶯の声、雨音を聞きながら常寂光寺へ。こじんまりとした山門でいい感じの寺だが参拝せず隣の二尊院へ。ここもスルー。
途中、扇子屋があったので立ち寄り、自分用と母へのお土産として購入。その後、第一目標であった落柿舎へ向かう。
落柿舎到着。だが、改修工事のため閉鎖。が〜ん、ショック。
気を取り直して祇王寺へ。小さなの門をくぐると一面に苔の庭。雨も手伝って緑の色や香りがあざやか。一概に苔と言っても十数種類あり、さまざまな苔で立体感を表現している。
苔の庭を見ていると、自分が天から地上を眺めているようだ。昔の人はこれを表現したかったんだなあと。
動きたくない衝動を押さえながら庵へ。ここは平家物語に出てくる白拍子の祇王が余生を過ごした寺。「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし」が頭の中を連呼。平清盛像等が多数あり合掌。奥の間の円窓は某コーヒーのCMに使われたとか。
その後、厭離庵の前を通り清涼寺へ。本堂を参拝し仁王門を拝見。疲れたし、おなかも空きつつあるので門前の米満軒でさくら餅を食べる。
そろそろ午後1時近くになるので、予約しておいた天竜寺内の子院妙智院の中にある西山艸堂(湯豆腐屋)へ向かうことに。
寒いし歩き疲れたので、座敷で足を伸ばしながらルービーに湯豆腐、ごま豆腐とがんもの小鉢、山芋の天ぷらをいただく。どれも美味しい。ここお薦めです(でも要予約)。
今後はどうするか、化野へ行くか、大覚寺・直指庵方面に行くか散々迷って、大覚寺方面へ行くことにする。
天竜寺前から大覚寺行きのバスまでやや時間があるので、渡月橋を渡る。雨なので桂川の水量もやや多め。雨に煙る嵐山。雨でよかったとつくづく思う。
バスで大覚寺へ。ここは、後に南朝方となる後宇多法皇が住んだ寺。大覚寺統ってやつですね。持明院統の持明院はどこにあるんだ、と考えつつ直指庵へ。
大覚寺を過ぎると田舎風景。有栖川が流れ萱葺き屋根の家、白壁の蔵。田舎なんだけど田舎っぽくないんだよねえ。ここは京の都か。
雨がやや強くなってきたころ直指庵に到着。観光客は誰もいない。広い庭に様々な樹木や花が植えられ、周りは林。ただ雨の音と鳥の声、風の音のみ。再び平家物語の冒頭部分がよみがえる。ただ春の夜の夢の如し。
ここは、幕末、近衛家に仕えた村岡局が再興した寺。大河ドラマで村岡は誰が演じたんだっけ、とついに思い出せずにもどかしい。
民家程度の本堂にあがり本尊に合掌。しばらく座禅を組み、ただ静寂に身をゆだねる。本堂内には近衛文麿の書や、村岡に宛てられたと思われる幕末の政局を書いた書簡が額になっている。
1時間程しても観光客は来ない。雨も一段と激しくなり、雷も鳴り始め、雨宿りモードへ。ここだったらいくら雨宿りしても飽きないし落ち着く。
さすがに5時近くになってきたので、強い雨の中、宿へ帰ることに。なんとか大覚寺に戻り、バスで宿の最寄りの停留所で降りる。
近くに酒屋のディスカウントを発見したので、玉乃光とシェリーを購入。昼間の湯豆腐がまだ効いているので、今夜は夕飯ぬきにして酒を飲んで寝ることに。
明日はどうしようかなあ、久しぶりに御所や蛤御門が見たいので、そのあたりでも行くか、と考えながら就寝。ZZZZ(完)